ナビの北海道旅行記2012 | パート1 |
今年になって初めてのHPの公開になる。実は2回ほど渡道していたんだけど、天候が思いっきり不良で、とても内容的に掲載できるものではなかった。その点をお詫びしておきます。ゴメンナサイ!!! さてさて、昨年に初めてスクーターで北海道ツーリングを楽しんだ俺。大型バイクでのツーリングも楽しかったけど、小さいスクーターって、これほど機動性がいいとは思っていなかった。 そんなんで、今回もスクーターでのチャレンジをしてみるつもりです。 目的は特になし、、、相変わらずですね!思いつきで方向を考えて走っていきました。ただ、宿泊地だけは先に確保してルートを選定するおなじみのパターン。どんなツーリングになるか、お楽しみに!!! しかしまあ〜〜左の地図を見てると、、相変わらずとんでもない走り方をしてきたんだなあ〜って感じされられた。 |
7月12日 |
通常どうりに仕事を終わらせて自宅に戻ったのは午後8時過ぎ。荷物は事前に準備してあるのでバイクに装着すればいいだけだ。なので10分もあれば出発できる。ただ、帰宅するときに雨の予感があったので合羽のパンツだけ装着して出発する。気がつけば時間にして午後9時前になってしまった。でも、今日は大洗港に深夜の0時までに到着すればいいだろうから問題ないでしょう。まずはガソリンを給油しなければならないので、スタンドに立ち寄る。しかしこの頃には本格的に雨が降って来たので、仕方なく合羽の上着も装着。でも、しょっぱなから雨かい!!困ったもんだ。それに湿気が高いためか、バイクで走っていても体中蒸れる。 |
国道4号から国道50号を経由して水戸に到着。ここまで、ず〜〜っと雨!もちろん深夜だし写真なんて撮影するものもない。これじゃシャレにならん、、、何とか水戸らしさを残したいと思った俺はわざわざ東水戸道路をチョイス。何たるマニアック!!水戸南ICから大洗ICまで一区間だけ高速を走ってみる。しかし時間が時間だから車が一台も走っていない。大洗ICからフェリーターミナルまでは近いので明日以降の食材を調達しコンビニへ。 |
フェリーターミナルに近いのはセブンイレブンなんだけど、今から北海道の気分を味わっておこうかと考えてセイコーマートへ。でも北海道へ行けばどこにでもあるんだけどな、、、。茨城のセイコーマートなんて北海道在住のびーばーさんとかTAKEさんは違和感を感じてしまったりして、、、。現在では ここ茨城と埼玉の一部にセイコーマートはある。そして店内は北海道のセイコーマートと殆ど同じ。100円惣菜もあるので助かる。ただ絶対販売していないのが、「やきそば弁当」「カツゲン」「リボンナポリン」「ガラナ」のたぐい。これらは一切販売されていない、、、。欲しいんだけどなあ! |
霧雨の中フェリーターミナルへ。あれれ?誰もいないんですが?、、、、。遅かったのかな?恐る恐る受付窓口に向かうと問題なく手続きができた。まずは安心。これで確実乗船できるもんね。そしてバイクの移動。案内板と誘導員に従って桟橋へ。先客のバイクは1台だけ、、、んん?そんなもんかな?木曜日の深夜って。しばし待たされて船倉に入ると20台ほどのバイクが先に入っていた。なるほど、、、やっぱり俺って遅かったんだ。でも出港2時間前なんだけど。ちなみに これから乗船する船は「さんふらわあ しれとこ」という船。 |
必要な衣類等だけ取り出して船室へ。しかし、この「さんふらわあ、しれとこ」って一番底の船倉にバイクを誘導されて止めたのはいいんだけど、案内所は4階にある。この間階段しかないそうで、、、すっごく辛かった。ただでさえ雨の中蒸れて衣類がビショビショなのに、さらに汗をかいてしまった。まずは自分の部屋に落ち着きスエットに着替えて身軽になり風呂へ。いや〜とっても気持ち良かった!! |
入浴後一旦甲板に出て涼を求めた。深夜だし気温も低くなってきたのかすがすがしい。出港まで2時間弱。まだまだ動く気配もない。だって出港時間は深夜の1時45分なんだもん。さすがに その頃は俺だって寝ているでしょう。 |
少し腹に何か入れておこうかと、さっきセイコーマートで購入した具材を用意して自販機でサッポロクラッシックで一人乾杯。この船は軽食コーナーこそあるけど、レストランの設備はない。だから食料を買い忘れると船内の自動販売機で冷凍食品を購入して自分でレンジでチンすることになる。そのためにセイコーマートで購入したんだけど、、、午前0時も廻るとさすがに眠くなってきた。食べようと思って焼きそばを持って来たんだけど、食べる気にもならずサラダとビールだけでグロッキー!!さすがに疲れたわ!お休みなさい!zzzzzzzzzzzzzzz |
本日の走行距離117km |
7月13日 |
朝は8時半に起床。結構寝ていたなあ!インフォメーションで航路位置を確認したら、、、 ゲゲ!!まだ福島のいわき沖かよ!!まだまだ すんごく遠いじゃん!甲板に出てみると晴れていて風が心地いい。さ〜て朝食にするかな!ってんで昨日食べられなかった「焼きそば」や「パン」を食べる。あと10数時間後にはバイクに乗るのでビールは控えておこう。しかし、、、、朝から焼きそばか、、、、ちょっとした誤算、、、。もっと軽いもの購入しておけば良かった。 |
さっきまで寝てたし、食ったばかりだし、何かする事がないかな?って船内をウロウロ。しかし、、、人と出会うことが少ない船だあ。展望ラウンジ行っても誰もいないみたい。それに、これから先10時間何もする事ないし。11時頃になって初めて船長さんからの案内放送が入ったくらいで、放送自体も少ない。すんごく寂しい船。仕方がないので、またベットに入って爆睡!!って言っても寝られたもんじゃないけど、、、。 |
腹が空いた訳じゃないけど13時頃に昼食。何だか同じものばっかり食べているような気がする。こんなにヒマだと食べてるか、寝てるか、タバコを吸っているかしかないじゃん。インフォメーションで気がついたんだけど、俺の乗船した深夜に出港する「さんふらわあ しれとこ」は旅客定員158名しかない。夕方に大洗を出港する「さんふらわあ ふらの」は705名の旅客定員だから1/4の定員しかない。その中で基本的に旅客にあてがわれる客数は84名だけ。1室4名のカジュアルルーム(一般的に言う2等寝台にあたる)が20室と1室2名のデラックスルーム(一般的に言う特等にあたる)が2室でエコノミーのような座敷スペースはない。残りはドライバールームとなり一般旅客は立ち入れない。 |
それに、全員にプライベートスペースがあるので、状況によっては全く人と会う事がない場合もあるわけだ。最大収容人数が84名だから今日あたりは50名くらいの乗船だったりして。本州最東端のトドヶ崎を過ぎても一向に変化のない船内は静寂そのもの。意外と苦痛になって来た。 |
その後何度か爆睡を決め込んで19時30分頃、やっと苫小牧港に入港。で、大型トラックの搬出が終わる20時頃に、一番下の船倉にある自家用車とバイクの下船。やっぱりこの船は物流輸送がメインで旅客は空いたスペースに乗船させているだけなのかもしれない。だからこそ深夜2時前の出港なんだろうな。これならば東京から大洗までとか、札幌から苫小牧とかの物流輸送の時間に合致するもんね。でなけりゃ毎日2便もフェリーなんて出せないよね。 |
久々に見た苫小牧港のフェリーターミナルの看板。ここから俺は襟裳方面に向かって走る。元々一緒に乗船していたバイクなんて20数台しかいなかったから、あっという間にバラバラに。みなさん!気をつけて!! 今日俺の泊まるホテルは浦河にある。できれば静内辺りに宿泊するのがベストだったかもしれないけれど、明日の時間を稼ぎたかったので、ちょっと無理してみた。日高門別までは日高自動車道があるので、ショートカットするには便利だけど、そこから先は照明すらない暗い道路がず〜〜っと続いている。やっぱり北海道だわさ!!自分のバイクのライトだけが頼りだもんね。門別より先は車なんて滅多に遭遇しないから。 |
でも、、、そのうち俺のバイクがヤバくなってきた。そう、、、ガソリンが心細い。埼玉で満タンにしたままで、苫小牧で給油すればいいのにしなかったから、、、。日高門別を過ぎた国道沿いにはスタンドはあるんだけど21時を過ぎてりゃ営業しているほうが不思議だ。ヤベー下手すりゃホテルに到着する前にガス欠で朝まで国道沿いで野宿か?俺キャンプ道具持ってきてないよ!せめて新冠まで来れば何処か営業しているだろうと淡い期待感を持ちつつ制限速度以下でトロトロ走ってみるものの、どの店もアウト!ますますビビってきた。で、静内でやっとこ「オカモトセルフ」を発見!神様仏様オカモト様!助かりました〜〜! |
ガソリンを満タンにして安心できた俺は、その後速度を上げて想定していた23時頃ホテルに到着。いや〜何だかんだ言ってもきつかったかな。途中のコンビニで夕食を購入してあるのでビールで一人乾杯。まずは上陸おめでとうございます。ってか!!でも今日は朝から晩までオールコンビニ。日ごろ何気に通っているコンビニでも3食は辛いもんだね。やっぱり出来たての暖かいご飯も食べたかった。安心しきったところで睡魔が襲ってきた。あれれ?今日船の中であんなに寝てたのに。まあ〜明日からの行程を考えれば助かるかも。ではお休みなさいzzzzzzzzzzzzzzz |
本日の走行距離128km |
7月14日 |
朝は6時30分に起床しシャワーを浴びて覚醒を促す。さんざんフェリーで寝ていたんだけど、結構爆睡していたみたい。その分寝起きが良かったかな?最初はホテルでの朝食は選択していなかったんだけど、昨日の晩、、、無性に暖かいご飯が食べたかったので別途料金を払って朝食はオーダーしてしまった。バイキング形式なのかな?って思っていたんだけど、シンプルな和定食。いや〜これですよ!やっぱり俺って日本人なのかな?小鉢に分けられたおかずがとっても美味しかった。食後しばし部屋でくつろいでから8時過ぎにホテルをチェックアウト。 |
今日からは、やっと俺らしい北海道マニアックツーリングが開始されることになる。そして、今回はバイクツーリングでは初めてパーソナルナビをセットアップ。これで安心かな?だって俺って思いつきでどこでも走って行っちゃうから、これがあるととっても便利なんだもん。今回用意したナビはソニー製で内臓バッテリーだと2時間ほどしか使えない。それじゃ意味がないのでバイクのバッテリーから電源を確保しようと考えたんだけど、バイクのバッテリーに負担はかけたくない。そこで、自作で考えたのがモバイルブースターをダイレクトにマウントして防水用のナビカバーを探してミラーのクランプに接続。バイクから離れるときはストッパーを外せば持ち運びができるので盗難の心配もない。これでブースターを併用すれば最大8時間〜11時間は連続で使用できる。宿に入ったらそれぞれ充電すればいい。いや〜これでツーリングマップルと併せて強力なアイテムになるな。 |
3連休の初日、朝も8時過ぎだと車の往来も少ない。しかし道路のあちこちで昆布を干している姿が見える。ただ並べて干しているように見えるけど、これがかなりの重労働なんだよね。体力使う上に腰をかがんだりして大変だ。余計なお節介かもしれないけれど「頑張ってください!」って心の中でエールを送って行く。確か日高昆布は関西方面に多く出荷されると聞いているけど。それなりにブランド品で高価なので中々俺が食する事はなかったりして、、。 |
えりも町に入ると「北緯42度地点」のモニュメントが、、、。ここって何かあるのかな?周囲を見渡しても他に案内板はなさそうなので、単純に地点表示なのかな?しかし、午前9時20分頃にここにいるってのは、関東からは どんなフェリーで来ても不可能でしょう。一番考えられるのが早朝4時30分に小樽港に接岸する新日本海フェリーだろうけど、それだって高速道路を走ってきてギリギリかな?その分高速道路料金も発生するし、、、。そのために無理して昨日浦河に泊まった訳だけど、正解だったかもしれない。何たって体が楽だ。 |
えりも岬へ入って行く道道との分岐に到着。しばし考えたんだけど、先方の海岸線を見ると雲に覆われている。これじゃ行っても何も見えないのは確実。そんなわけで、えりも岬はパスして国道を広尾方面に。えりも岬は過去に行ったことあるからいいかな?それに この国道336号線の峠区間は走った事ないし、、、。雨こそ降っていないんだけど、道南から道東にスイッチすると思われる追分峠を越えると寒い!!ブルブルさぶいっす!アンダーシャツの防寒も役にたたなきゃ今日も合羽の登場かいな?できれば避けておきたいところだけど。他に車が走っていないみたいなので大声でざみ〜〜よ〜〜〜って叫んで気を紛らわした。 |
庶野から広尾までは言わずと知れた黄金道路に入る。今さら珍しさもないかもしれないけれども、俺にとっては8年ぶりの場所。アクセスの関係上、中々来る事が出来なかった。黄金道路もそれだけ時間が経てば道路だってかなり変わっているだろう。今回はそれを見てみたかった。追分峠よりは幾分温かくなったけど、それでも気温は低い。いや〜参ったな。時間の経過とともに道路は改修されショートカットとなるトンネルが貫通し、本来の黄金道路の様相も変わってきている。黄金を敷き詰めたくらいの金額がかかったと言われる黄金道路。 |
その実態はトンネル技術が発展していなかった明治時代に急峻な崖を避けて海岸沿いに施設した道路のため荒天時は海岸からの荒波を受け通行中の車やバイクが波をかぶって走ったと言われる。(自分は残念ながらその経験がないんだけど、、)そのため危険防止のため、しばしば通行止めがおこり生活道路としての機能が問題視されていた。今では滅多に通行止めになる事はなくなったけど、どんな変わりようかと俺も以前から興味があった。まずは白浜トンネル。これは以前からあったのかは不明だけど、海岸線に旧道が残っている。旧道は普通に走れるけど車なんて入ってくることはなさそう。 |
咲梅トンネルを通過すると、「えりも黄金トンネル」に入る。北海道で一番長い道路トンネルの表示があって、全長も4941mもある。以前からあった宇遠別トンネルに新たに新トンネルを接続し1本のトンネルとして新たに「えりも黄金トンネル」という名称になった。いままで天馬街道の野塚トンネルが最長だったけど、、、、多分当分の間このトンネルが北海道最長として名を残すのかな? |
トンネル内部自体は俺には興味がないので旧道を走ってみる。高波注意の看板が当時の状況を物語っているみたいだ。そのまま走れるのかな?って思っていたら「一般車両通行止め」の看板が、、、、。目の前には新たに作ったであろうゲートができていた。ゲートは開いているので行けそうな感じがしたんだけど、、、ルールに反して興味本位で走るのは俺の流儀ではない。ここは引きさがろう。 |
荒磯トンネルの脇にも旧道が残ってはいたんだけど、こちらはゲートで完全に通行止めにされていて入る事ができなかった。そばまで近づいてみてもガレ場としか思えない状況で、このまま放置プレイが続いて、やがては廃道となるんだろうな。 |
途中何カ所かにあった非常電話。これって何だろう?普通の電話ボックスに見えるけどイメージは公衆電話とは全くちがう。内部に入るとダイヤルのない電話機が、、、。これは災害を含む障害等で通行が困難になった場合に受話器を取ると広尾の道路事務所につながる緊急電話のようだ。事務所に通話しながら通報者の画像も送られるようにカメラも設置されていた。これは今後使われない方がいいかもしれないね。 |
これといった大きな収穫もなく黄金道路も終盤に。と言っても観光地でも何でもないもんね、、、。ただの道路でしかないから。フンべの滝で休憩。残念ながら誰も立ち寄ってる人はいなかった。寂しいなあ。昼食までは時間があるので広尾市街のセイコーマートでおにぎりと飲み物を購入しておこう。 |
広尾市街を走っていて俺は気がついた。広尾って十勝港があって、以前は近海郵船のフェリーが寄港していたことがあったっけ。実際俺は十勝港は利用した事はないけど、15年前のツーリングの時は東京港から釧路港まで近海郵船の「ブルーゼファー」に乗船したことがあった。当時の俺としては便利なフェリーでもあった。金曜日仕事を終えて東京港を深夜に出港する釧路便。土曜日は1日中何もすることがなかったけれど、日曜日の朝7時に釧路港に到着する運行ダイヤはライダーにもかなりの評判だったっけ。しかしながら年間ベースで計上すると思ったほどの集客は認められず、1999年に十勝港寄港便は廃止。同時に釧路便も廃止になり、フェリーそのものが遠い過去の物語になってしまっていた。 |
それ以来12年も経つんだけど、遺構なんて何もないだろうなあ〜と思いつつも十勝港へ。埠頭そのものはかなり広大で、物流関係の車がいるだけだ。当時のフェリーの遺構は何もないだろうと思っていたら、黄色と赤のアンバランスなおしゃれな建物が現れた。んん?って近づいてみると人の気配はなかったけど、十勝港ターミナルの表記は残っていた。他のサイトでも見たことがある建物は間違いなく当時のフェリーターミナルだ。今でも残っているってことは何かに活用されているのかな。それに街側の壁面には、ここだけ「PORT OF TOKACHI」の花で模したデザインが残されている。今となっては一般の旅客が見ることはないだろうなあ、、、。 |
さらにウロウロしていると、、、、、キター!!遺構の看板発見。ロケーション的には絶対意味のない案内板。「オートバイ」と「乗船車専用」というプレート。フェリーが接岸してから乗船するであろうバイクや自家用車が並んでいた場所なのだろう。あれから12年。全く意味をなさなくなったプレートは撤去されることもなく、ここに鎮座しているんだね。もしかして十勝港を利用したことがある人は懐かしさを感じてしまったりして、、、。しかし物流でも過剰な設備となってしまった十勝港にはチラホラ釣り人の姿も。ある意味大きな釣り堀になっている感じがする。 |
十勝港から北上をして、現在では廃館となってしまった広尾水族館の脇を走って行くと、、、「トーチカ旧軍遺構」なる案内が、、、。これは俺もノーマークでした。ちょっと散策してみるか、、、。木々の間を抜けコンクリートでできたトーチカを発見。解説板にはここ広尾周辺には12個のトーチカがアメリカからの上陸部隊を阻止すべく作られたそうな。しかし、これを見ただけで当時の軍部はバカじゃないか?ってことが明らかにわかる。圧倒的優勢なアメリカ軍に上陸されたら、こんなトーチカなんて役にもたたない。もっとも上陸戦闘がされなかったから、こんな遺構として残されているんだろうけど、精神論だけで戦わされた兵士の苦痛は大変なものだったんだろうな。記念物というより愚かな遺構として残して行った方がいいかもしれない。そう感じてしまった。 |
十勝沿岸はなだらかな海岸線がず〜っと続いているのかな?って思ってはいたんだけど、大樹町付近は結構急峻な崖が多く海岸線には出にくい。ナビを頼りにちょっとしたダートを走ってみると、そこには浸食によって削られた崖がいくつも見える。しかし、、、そのダート、、、何のためにあったんだろうか?いきなり海岸線にでたらその先は海!!!人工物は何もない。さすがにスクーターじゃ海は走れないじゃん。何か災害があったときの救助のためのダートだったのかな? |
町道に戻って走っていると、畑から煙が、、、、。これって地表の温度より気温が極端に低いために地表の大気が温められて水蒸気になる現象。灰をまいても同じような現象がおこるそうだ。寒い気温に体が慣れてはきたけど、、、それでも寒いことは寒い。まいった!! |
一度真冬に来た事がある大樹町の多目的航空公園。夏の景色も見てみたかった。しかし、、、何もイベントを行っていなければ人の気配は一切感じられなく寂しいばかり。JAXA(ジャクサ)の気球基地がある関係なのか、大樹町のカントリーサインにはスペースシャトルがペイントされているけれども、、、ちょっと拡大解釈しすぎていないだろうか?丁度お昼の時間なので、駐車場で一人だけの寂しい食事。広尾のセイコーマートで購入したおにぎりを食べておく。多分昼食は店で食べる事はできないだろうと思って購入しておいて正解だった。 |
そのまま十勝沿岸をめざしてホロカヤントウ竪穴群地へ。丘陵地の一部平坦な場所に穴を掘って笠をかぶせただけの簡単な住居跡。アイヌ人が入植するはるか昔の時代の竪穴住居跡なんだそうだ。調査の結果、炉のあとがないそうで、夏場の短期間、漁の為に使われたらしい。現在では掘った後だけの穴ぼっこばっかりだけど、誰も整地していないで現代まで残ったのは、場所が場所だったからかもしれない。でも俺には ここまで古い歴史には興味がないので、そこそこで退散。 |
しかしここは人の気配のない静かな場所。ある意味とってもマイナーな場所でもある。高台からは太平洋と砂浜を介してホロカヤントウが見える。左側が太平洋。砂州を挟んで右側がホロカヤントウと言う沼。どうやら近くまで行けそうだ。ホロカヤントウは海跡湖で以前は海だった。海面が下降するに伴い砂州でせき止められて沼となっている。十勝沿岸にはこのような大きな沼が5個も存在する。小さい沼も合わせるとかなりの数だろう。今回はそれらを見てみたいと思っている。 |
目の前まで歩いて行ったら、透明の水が遠くまで続いている。それにとっても浅そう。もしかして入れるんじゃないかな?いや!入ってみよう!!そう思った俺はバイクに戻って長靴を用意。ツーリングブーツから長靴に履き替えてホロカヤントウに入水!!結構砂がしまっていて遠くまで入る事が出来た。おおよそ30mほど進んでいっても くるぶし程度しか水深がない。それに歩きやすいし、、、。ここで俺は考えた。これから先5つの沼に入水してみよう!何たる単純な発想。俺的なアクティビティーかもしれない。でも本当に入水しているのか、、、単なる水たまりに入っているだけじゃん!って言われそう。これは信じてもらうしかないけど。 |
ホロカヤントウを制覇した俺?(何もやってないんだけど)は、次の生花苗沼へ向かってみる。とっても呼びにくい名前で「オイカマナイトウ」って呼ぶ。どこかベストポイントはないかな?って走って行ったらどんどん離れて行きそう。仕方なく野鳥観察場にバイクを止めて遊歩道を歩いて行く。しばらくすると けもの道となって歩きにくい。笹やぶが切れるとそこには広大な湿地帯が、、、。遠くにはタンチョウも休んでいた。 |
一見するとさっきのホロカヤントウと同じかな?って思っていたんだけど、こっちは沼地独特の赤土で入水するとぬかるんで、長靴がもぐってしまう。あまりに足場が悪いので長居できるどころか、、、沼地の奥に行けばいくほどぬかるんでしまって先まで行く事が出来ない。まあ〜これも既成事実ってことで信じてください!! |
生花苗沼(オイカマナイトウ)の次はもっとも難関とされるキモントウ。これは事前に調査していたんだけど、アクセスとなる道路が全くなく、殆ど人が入った気配はなさそうだからだ。サイトでキモントウについての記述は殆どないので、行った人もすくないのかな。すぐそばを国道336号線が通っているんだけど、何でなんだろう?俺もハズレにはなりたくないからナビを確認しながら怪しい道はしらみつぶしに走ってみた。そんな中で、こりゃ酷いっていうくらいの悪路を発見。俺って小さなスクーターだから行けたんだけど乗用車じゃ絶対走れない道だ。ランドクルーザーみたいな4WDでないとぬかるんで無理でしょう。 |
うっそうとした森の中、悪路を走って行くと視界が開けて湖面が見えてきた。これがキモントウか!もう少し近づけないかなってバイクを降りて湖面へのアプローチを探索するも、湿地に阻まれ先に進む事が出来ない。これ以上は無理なのかな?下手に事故になったら行方不明者ってなっちゃうもんね。今日は発見されないでしょう。それも当分先かな?それじゃ嫌だ! |
探索をあきらめ悪路をおりていくと、人工的に作られたであろう、小さな広場があって小型のボートが2艘係留されていた。これは大樹町で有名な「じゅんさい」を取るためのボート。下まで降りてしまうと草木に覆われて沼の全景は見られないけれども、ボートがあるってことは間違いなくキモントウだ。それならば入水してみよう!!んん!深い!これってボートを動かすために掘っていないかな?仕方がないのでちょこっと足を踏み入れただけで終了。 |
何だか最大の難関を解決できたら、、、もうどうでもよくなっちゃった。って言うかバカバカしくなっちゃったし。でもあと2つの沼を制覇しなければ、いつの日か後悔しそう。そんなんで湧洞沼へ。国道からのアプローチとなる道道は思ったより遠くて参った。出来る事なら近場でサクサクって終わらせたかったんだけど、何処まで行っても湧洞沼の表示がなく、、、、気がつけば終点まで来てしまった。どこかに湧洞沼の看板とかあってもよさそうなんだど、俺 見はぐったかな?それとさっきまで気がつかなかったんだけど、ナビは取り外しができるんだからそれ持っていけば証明になるじゃん。 |
最後に長節湖に立ち寄る。ここだけは沼表記ではなく湖になっている。ということは最大深度は5m以上はある深い沼ってわけか、、、。さすがに17時前にもなるとガスがかかってきて湖面も良く見渡せない。 |
ここで最後の入水体験。砂状の固定だけど、途中から深くなっているみたいで10mも進めなかった。でも、、、やっと目的を完了できた。長節湖では家族のキャンプ連れが多数いて、みんなシジミを採取していた。多分夕食時にでもみそ汁とか作るのかな?結構子供達も楽しそう。それでも寒くないすか?キャパオーバーな駐車場には車なんてほとんどいないしバンガローも利用している人はいないみたい。 |
そろそろ宿に向かわなければ。今日泊まる宿は中札内村にあるカンタベリー。ルート上ショートカットする豊頃町で朝日堂ってお店に立ち寄る。ここでは安価でドーナツを販売している。時間が夕方なので商品は少ないかな?って思っていたんだけど、、、それでも4種類販売していたので、数点購入してカンタベリーへのお土産にしておこう。 |
途中更別の温泉施設で軽く入浴して体温を温めてからカンタベリーへ。今日は満室らしいそうで、先週完成したばかりの別館に宿泊。今回初めて相部屋になった。以前2回ほど宿泊したことがあったけど、どちらも自分だけの宿泊で寂しかったっけ!一昨日のフェリーと言い昨日のホテルと言い一人ぼっちだったので、嬉しかったりして!相部屋は3人で山川さんと木村さん。それと家族連れ多数となってオーナーさんも忙しそう。 夕食後オーナーさんが温泉施設に案内してくれるとの話があったんだけど、俺は先に入浴してしまったんでパス。しばし雑誌でも見てくつろぐ。21時も過ぎると家族連れも部屋に戻っていったようで静かになった。別館でオーナーさん含めて5人でたわいのない話をしていって楽しい時間は過ぎて行った。23時頃にはお開きとなって就寝させていただく。あ〜今日も疲れたな!!zzzzzzzzzzzzzzzzzzz |
本日の走行距離 284km |
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